2012年2月12日日曜日

若者達の戦い

※ブータンでの学校事情。
・昇級試験があり、幼稚園から落第がある。
・試験後は、結果を待つのと新年度の準備をする為、12中旬から2月中旬まで(私立は3月まで)長期休暇になる。
・この時期の首都の町は、夜遅くまで若者達で溢れている。


ある日の事…


外が騒々しく感じ、窓から様子を見てみると

確実に未成年でアルコールも入っているであろう、数人の若者達が口論を。

言葉では無理だと思ったのか、一人の若者が建物の裏に行きビールの空き瓶を持ってきて「バリーン」とそれを地面に先を叩き付け、凶器に。

仲間の若者達が、慌ててそれを取り上げる。

しかし、その後も言い合いは終わらず、建物からの野次馬は増えるばかり。

そんな頃、また別の若者が今度はナイフを振り回し始める。

また何人かで奪おうとするが、その若者も諦めない。

ついには、その妹が出てきてお兄ちゃんに「アチュー!アチュー!」と泣きつき、必死に止めようとする

しかし、相手の若者はお構いなしに威嚇を続ける。

終わりが見えないなと思った頃…

そこに、5〜6人の警官が登場。

すると、ナイフを振り回していた子がいきなり素直になり、それを警官に丁寧に差し出し、「相手が悪い」と説明し始める。


正直、それを見た瞬間、子供のケンカにしか見えなかった。

でもやっている事は、決して子供のケンカなんてものでもない。


ブータン。確かに『幸せな国』と言われている。

でも、見る所を見れば、理解に苦しむ事件が多くあるのも事実。

病院で活動していれば、そんな情報や、被害にあった患者を相手にする機会も多い。


日本ではブータンの良い所しか報道されていないかもしれないが、

「それは先進国側の勝手なエゴでしかない」

、という事を声を大にして言いたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿