2011年10月15日土曜日

Royal Wedding in Thinphu

今日は、ブータンの首都『ティンプー』のチャンリミタングラウンドで『Royal Wedding ceremony』が開催されました。

開始予定時間は9時。

会場の席を確保する為には、朝早くから並ぶ必要があるということで、朝4時過ぎに家を出ました。

道路には、昨日とは違い誰も人がいない状態…

会場に着くなり、順番に会場入りすることができました。

これは、完全に予想外の展開でした!

絶対、7時過ぎまでは外で並んでから入れるのかと思いきや、いきなり入れてしまうとは…ラッキー?でした。

5時頃の会場内の様子

初めはそんなに人がいませんでしたが、少しずつブータン人も会場入りしてきました。

結局、7時の段階で座席は一杯に!

その後も、開始時間までブータン人がひっきりなしに会場入りしていました。

しかし…さすがブータン人、座るためには手段を選びません!

遅く来た人たちも…

グイグイ押して座席に割り込んでこようとするわ、階段に座って注意されたら詰めてくるわ、席の通路に座り出すわで…本当に大変でした。

「こっちは、4時集合だぞ!」っと、言う感じ!

後ろの一緒に4時からいた人たちとだけは、その気持ちを共感できていました。

さてセレモニーですが…予定時間を余裕でオーバーし10時過ぎに王様も会場入りスタート!

まずは、トンドルの掲揚。デカイ即席の壁に注目!

 タンカが上っている時のブータン人の真剣な眼差し。もちろん拝んでいる人もいます。

トンドルの上がりきった状態

その後、国歌斉唱・国王のスピーチを終え、結婚を祝う踊りがスタート。

残念ながらセレモニー中、写真を撮ることはできなかったので、踊りの写真はありませんが

ツェチュの時の仏教的な踊りの他に、チベット・ネパールの踊りも見る事ができました。

更には、国王、自らが踊り子となり、会場に来ていたみんなを驚かせる場面も!

国王が踊りを間違えたり、ぎこちなくなると、会場からは大きな笑いが起きました。

しかし、この笑いもとても温かいもので、国王、自らが踊っている事へ対する敬意が感じられました。

その姿をしっかりと見つめる王妃の眼差しも。そこからは、自然と愛を感じる事ができました!!

この踊り後の拍手が、今日一番だったことは、言うまでもありませんね。


そして、来賓の昼食時間に入った頃、国王が一般席に来て下さいました。

自分達は、7人の隊員で固まって座っており、声をかけられる可能性が少しでも上がるように、予め3人はスーツで会場入りしていました。

案の定、王様と王妃がすぐ目の前に来て下さり、色々とお声掛けして下さいました。

最後にサインと、握手をして下さいました!

生意気な事を言いますが、とても国民に近い感覚をお持ちの国王だというのが感じられました。

ブータンを更に好きになった瞬間でした!

また、王妃も少し疲れた様子はありましたが、慣れない公式行事に自然な笑顔とお声掛けをしておられました。とても21歳には見えませんでした。。。


最後に、運よく友達から昼食をGetし、みんなで一緒にトンドルを見ながら食事をしました。

トンドルの前で食事なんて、普通ではありえない事ですが、
このトンドルが今回の結婚の為に特注で作られた事と、結婚セレモニーで披露された為に実現できたものでした。

最後に記念写真を撮り、帰路につきました。

会場の写真。右が主賓・来賓席。左が一般席。真ん中が踊りスペース。
 ※沢山の踊りを控える学生と、観客でこの写真では踊りスペースは見えません。

主・来賓の入口付近の駐車場には、各国旗の着いたVIPカーが沢山!
※外からの会場の全体写真。
こうして、ブータン国王の結婚式祝日を有意義に過ごす事ができました。


追記:ティンプーの夜空に花火が上がりました!

Tashi Delek!!
Happy Wedding, the 5th king and the queen of Bhutan.

2011年10月14日金曜日

Royal Wedding Parade

本日、プナカからティンプーに国王と王妃が来られるということで、『Wedding Parade』が開催されました。

シムトカという場所からタシチョ ゾンまで歩かれるということ(車で25分程)

その沿道には、多くの国民が国王と王妃を見たさに待ちます。

といっても、時間は完全に二人に合わせたのもので、はたしてティンプーに何時にお着きになられるかは不明だそうです。

三時くらいに着くのではないかと予想し、一時から外の通りで待ってみる事に…

外には、既にティンプータウン近くの学校に通う生徒の列が!

「これは案外、早い時間に着くのではないか?」

と、待ち始めの頃は、安易に考えていました。

町には、このようにプジャ用のひな壇も何か所かに設置されており、二人はここで立ち止まってバターランプに火を灯します。

時計は既に、7時を指しております!あれ?まだ来ません。

「お二人は、今どこどこら辺にいるから、あと何分で着くだろう!」

という、何の根拠もないガセネタがいくつもあり…本当に疲れました!

結局、待つ事8時間。お二人が来られました。

しかし、二人の歩くスピード沿道の国民たちへの対応をみれば、それだけ時間がかかるのも納得できました!

なんと、お二人を一目見ようと沿道に駆け付けた国民の多くに優しく声を掛けたり、握手したり、赤ん坊を抱っこしたり、サインをたり、

普通、こんな光景この国では考えられないのです!

国王に対しては、「目を合わせてはならず、下を向き、たとえ話しかけられたとしても手で口を押さえながら答える。」

という事をするのが当たり前なのにもかかわらず、このパレードの時は少し違いました。

国民に祝福されているのに対し、お二人もなるべくそれに対し「何か返したい!」というような印象を受けました!

スーツを着て、沿道に立っていると、疲れているにも関わらず、

何と!お声を掛けて頂き、更にお二人とも自分のカダに触れて下さいました!
※カダ…お祝いの時に持参する白い布

その笑顔もとても素敵でした。

タイに国王のファンがいるというのも納得できました!

本心から、「こんな国王を持てて、この国民はとっても幸せだ」と、思いました!

明日のWedding Ceremonyも絶対行きます!

2011年10月13日木曜日

Royal wedding

Tashi Delek!!!
(タシ デレ:おめでとうの意)

今日は、ブータン第五代国王の結婚式です。

町の至る所に、ブータン国王と王妃の写真が掲げられています。

13日の今日は、プナカで結婚セレモニーが行われていました。

ブータン人みんな、テレビに釘付けでした。
国王と王妃が、観客たちに積極的に話しかけに言っているのが 印象的でした。

町には、こんなに大きなポスターまであります。記念写真。

 昼と夜の町の様子を比較してみましょう!


夕方からティンプーの町は、歩行者天国状態。

沢山のブータン人が国王の結婚を祝う為か、町の中心地を歩いていました。

2011年10月12日水曜日

町が国旗にあふれてる

明日から、ブータンはRoyal Wedding Holidayで4日間休みです。

今回ついに、第五代国王がご結婚されるということで、町にはその結婚を祝う為、、至る所に国旗・国王と王妃の写真が飾ってあります。


こちらが、五代国王と王妃です。

…誰かと違って
「元気ですか~!!!」なんて言わないですからね!

ちなみに、王妃のお腹の中には既にお子様がと言われております!

元気な6代国王になられるご子息が、無事生まれる事をブータンのみんなが願っています。

13日はプナカ
15日はティンプー
17日はパロで結婚セレモニーが開催される予定です。

その日の為に特注した『トンドル』も披露されるという事なので、とても楽しみです!

もちろん、民族衣装の『ゴ』を着てチャンリミタングランドに、行くぞ~~~!

1、2、3、

ダーーーー!!!

2011年10月9日日曜日

タクツァン 5回目

さて…またまた新隊員がやってきました。

その新隊員達が受けるRIM (Royal Institute Management)研修の一つに、タクツァン登山があります。

毎回、新隊員でもないのにその企画に参加し、今回で5回目になってしまいました。

まぁ、奇数回参拝に行くといいとされているので、4回目の前回からは早く行っておきたかったのです。

この時期は、乾季なので天気の心配をする必要はありません。

もう、見慣れた景色。ここからタクツァンまでは1時間程で着きます。

View point。みんな自分も撮りたいもんだから人の事考えないでどんどん写真に入ってきちゃう…

イラっとする瞬間ですね。「日本なら…はぁ…」っていつも考えてしまうポイントでもあります。

何といってもこの時期のパロは、稲穂で黄金に輝いていて癒されます。

もう、稲刈りをする時期ですよね?
なんと、今年は稲刈りをワザと送らせているようなのです。

それも、5代国王の結婚セレモニーがもうすぐパロでも開催されるため、それを持っているようなのです。

「へぇ~」ですよね。

2011年10月8日土曜日

ツェチュ 2

さぁ~、今年もツェチュのシーズンがやってきましたよ!

去年のツェチュの様子はこちらから

『ティンプー ツェチュ』は、タシ チョゾンで3日間開催されます。

今年は、10/6~8。その3日間とも違う民族衣装の『ゴ』を着て行ってきました。

ツェチュの様子を、写真を中心に紹介していきます。

<1日目>
ツェチュといえば、現地の人達はデザインにシルクを使ったキラキラした衣装を着ていきますが、自分は少し渋めの衣装を選びました。

まずは、『チャム』と呼ばれる踊り。

次に『マスクダンス』

<2日目>
前日に新しいゴを購入したのでそれを着用して行きました。

ブータンに来てすぐに購入したのは、ウケ狙いも含めて『いかにもブータン!』って感じのにしていたので、今回は『渋い系』で選びました!
※最後の白いのは似合わないのを覚悟の上で試着してみましたw

で、購入したのがこちら…
 いかかでしょうか?渋くて格好いいでしょ?w

まぁ、ツェチュの観客の中では地味な方でしたが、何よりも自分の気に入ったのを着れることが嬉しいですよね。

2日目は、1日目とは比べられないくらいの観客が来場していました。

やはり、高僧からブレッシング(祝福)を受けれるとなると、みんな自宅のテレビではなく、実際に来場するようです。

お昼頃に帰ったのですが、オシャレした若者たちが続々と会場入りしていました。
 ちなみに、左の子達の着用している『キラ』のお値段はどのくらいだと思いますか?

…正解は、

15000円位ですね。

まぁ、店で購入しようとすれば、ということですが。

この国の人達は、自分の子、または親戚の子に一張羅用のキラを織ってあげるのが普通なので、自分たちでは購入したりはしていません。

だから、傍から見たら、みんな凄いゴージャスなのを着ているんですよ。

高いので10万~とか。製作期間で1年以上かかるものも。いやぁ~凄いですよね~!

そういえば、前日とある土産屋で、旅行客がカード払いで「ポンッ」と20万以上もする『フルキラ』の布を購入していました!

どういう金銭感覚しているんでしょうかね~。

まぁ、ブータンに観光で来れている人達って、相当お金に余裕がある人達ですからね。

<3日目>
最終日は、ブータンで一番最初に購入した派手派手の「いかにもブータン!」って感じのゴを着て行きました。

この日見た踊りは、少し地味目のものでした。

一つ一つの踊りに意味があるのですが、それを分からないで見なければならないのが少し辛かったです。
だって…同じようなことずっとやっているから飽きるんです(爆)


まぁ、3日間とも雨が降らず晴天が続いてくれたのが何よりもよかったですね。

これで、自分にとってブータンでのティンプー ツェチュは最後。

なんだか寂しい気がするけど、珍しい行事に民族衣装をきて2年とも行けたのが嬉しかったですね。


最後に…
途上国ならではのゴミ問題。
新しくゴミ箱を設置したり、次の日の朝に掃除をしたりしていましたが、捨てる側を変えなければ解決しない問題だと思います!
ブータンも、まだまだ色々な問題が山積みです。

『幸せの国』なんて言われているけど、観光客には把握しきれない問題が沢山。

きっと、自国だけを知っていて、外人が入ってこれなかった時代は、これでも良かったんでしょうが…。

だから、僕ら協力隊員も少しずつではありますが、現地人の理解を得るべく活動をしているわけです。

日本でご活躍されている皆様も、是非一度ブータンを始め、様々な途上国へ足を運んで自分の目でをその現場を見てみてください!

きっと、日本では感じれない何かを、そこから感じることができると思います。

でも、「日本も昔はこうだった」ってことを忘れてはいけません!

日本を築き上げた大先輩方に感謝しなければなりませんね。


ツェチュから大きく話がそれましたが…これで終わりにしますw