2011年7月26日火曜日

ブータンで植林

去年の乾季の時に前の家の近くで山火事があった。

今回は、その山火事によって「燃えてしまった場所に、自分達で植林をしよう!」という、企画に参加してきた。

今回の主催はブータンの団体JAARB。開催のあいさつ。

これが、山火事の起きたところ

先日、団体の人達があらかじめ穴を掘っておいてくれたみたいで、それをみんなで手分けして探し、160本程の数種類の木の苗を植えた。

でも、植えるための穴が…深すぎ!。

ということで、作業の手順は
①穴を見つける(写真:左上)
②深すぎる穴を、半分以上埋める (右上)
③ポリポットから苗を取り出し (左下)
④植える (右下)

数日前にも、既にブータン人が苗を植えたみたいだけど…

プランティングに関する知識が乏しすぎで…せっかく植えた苗達が枯れたり無残な姿になっていた。

大きすぎる穴に苗を植えた為、雨が溜まり易くなってしまい
 

その結果、苗が腐ってしまったり、枯れる…

「植林をしたい!」

と、いう気持ちはあるが…植林に対する十分な知識が無いため…意味も無くなってしまう。

やはり、途上国には我々が持っている 『当たり前の知識』 さえ無いのが現状なのだと感じた。

※日本では、小学校の野菜栽培の課外授業時に、知らず知らずにこれらの知識を学ぶ。


基礎が無いのに、先進国のように目立ったことをやりたがる…

「背伸びして行動に移す前に、まずは自分達の力量を把握し、基礎構築から始めなければ…」 と思わずにはいられない。

こういう悪循環サイクルから抜け出すには…どうすればいいのかな?

ともあれ、今回植えた木が、元気に育ってくれることを祈るばかりだ!

引越し 2

ブータンに来てからちょうど1年が経過したところで、また引越しをした!

前の家は、職場まで徒歩で約40分ということで正直しんどかった。

マウンテンバイクを借りていたけど、交通ルールがあってないような国での運転は危険で、無理するのは辞めた。

ここは、隊員の先輩が住んでいた部屋だったので、帰国する時にうまいこと移ることができた。

アパートは、ティンプー市街にあり、町までのアクセスが凄くいい!!

アパート外観はこんな感じ。

住む前に、まずは大掃除!

日本でこんな掃除って…中学のトイレ掃除みたいw

部屋はというと、1セッティングルーム・キッチン・2ベッドルーム

更に、2トイレ&シャワー&バスタブ付き

でも、一つだけ欠点が…

隣でアパート建設真っ最中。その為、インド人のレイバーが夜遅くまで働いて騒音・埃問題が…

今、日本では一人で住めないだろう家に住んでいる!

残りの一年のブータン生活を、また新鮮な気持ちで過ごせると思う。

2011年7月4日月曜日

祖母との別れ…

先月の22日、日本で療養中であった祖母が他界した。

その知らせを知ったのは、24日の昼、職場で。

日本との時差は‐3時間。

とにかく早く家に帰り、Skypeで事実か否かを確認したかった。

もちろん帰国する事も考えた。


Skypeが繋がった時…目の前に映った家族の服装は、喪服だった。

「えっ?」
自分の想像した状況とはかけ離れ過ぎていて

「…嘘でしょ?」
と、不謹慎ながらも少し笑ってしまった。

母が言った
「今からね、お通夜なの。お婆ちゃんの顔見る?凄く綺麗だよ。」

見せてもらった瞬間、涙があふれ出してきた…

「これは、本当なんだ…お婆ちゃん、亡くなったんだ」

でも、本当に綺麗な表情をしていた。前にSkypeで寝顔を見せてもらった時と同じような。

その夜、父と母が言った
「本当は、来年の帰ってくる時まで内緒にしておこうとも考えたの。でも、お姉ちゃんと、お兄ちゃんに『やっぱり、知らせた方がいい』って言われて、ちょっと遅れたけどメールしたのよ。だから、そっちで供養してあげてね。」

更に、涙が込み上げてきた。

心配をかけまいという、両親の優しさ。

自分の事をよく知る、兄弟の優しさ。


お婆ちゃんは、お爺ちゃんが亡くなってから、本当に寂しかったのかもしれない。

でも、両親が一生懸命介護を続けてきた…

いつも、父と母の強さ、優しさを感じずにはいられなかった。

お婆ちゃんは、幸せだったと思う。


こんな、優しい家族に最後を看取られて。


ごめんなさい。こんな時に異国にいて。

ありがとう。お婆ちゃんを一生懸命に介護してくれて。

何とも、複雑な気持ちが数日間続いた。


今週の土曜日、お婆ちゃんの供養の為に、タクツァンに登る。


この気持ちが、天国にいるお婆ちゃんに届くように…