2011年5月14日土曜日

同僚

この「ブータンから日本のあなたへ」への投稿も100回目になった。

今回は、ブータンでの活動を支えてくれている同僚を紹介したいと思う。

主な同僚は、医師1名・看護師1名・CT技師3名・MRI技師3名。

その中で、最も信頼している同僚が次の2人だ。

『CT技師リーダー ゴパール』
CT ゴパール…
ブータンには、CT技師が3人いるがそのリーダーで、一番好きな同僚。
※CT・MRI技師も元々は、X-ray技師。ブータンでもCT/MRI検査を開始するということで主任クラスの技師が約5年前に選抜され、海外での3~6ヵ月の研修を修了。国内CT検査の約4年半の経験を持っている。
普段は、とっても大らか。しかし、いざ仕事が始まるときびきびと動きまわる。やはりリーダーということもありとてもしっかりしている。
問題点にも真剣に取組む姿勢があり、同僚の中で一番信頼している。年下の自分の意見も真剣に聞いてくれる。

『看護師 ミナ』
Sister ミナ… (ブータンでは、看護師をシスターと呼ぶ)
ミナは、まさにシスターというように自分にとって姉のような存在。
とても若く見えるが既に2人の娘がいる母。
かなり経験を積んでおり病院内ではシニアに位置している。
※シスターは、白いキラを着用しているが、そこに使用するケラと呼ばれる腰帯の色で「位」が分かる。「白→青→赤」に別れているが、ミナは一番上の赤を着用している。
専門は、小児科ナースだがCT/MRIナースがタイへIVR研修に行っていた3カ月間、助っ人で手伝いに来てくれていた。
医療英単語を全て把握できているわけではない自分の片言の説明にも、きちんと聞く姿勢を示してくれる。
アフター3に、お茶をしながら時間を忘れてお喋りできる唯一の同僚。

 『他の同僚が撮影した奇跡の3ショット』
※ミナは、CT/MRIUnitの時「動きやすいように」と病棟で小児向けに着ていた
ピンクの服で働いていた

ミナが職場に来るまで、同僚とのコミュニケーション取りに悩んでいた。

しかし、その明るい性格と真面目で優しい人柄に出会い、完全に救われた。

そして、インドに行きブータン人がどうなのか再確認できた。

それから、1カ月間のCT業務をゴパールさん、ミナ、自分の3人で行い信頼を深めた。
※同僚の1人がタイに3カ月間「IVR研修」と、もう1人が兄弟の病気の検査の為インドへ行っており不在だった。

残りの活動は1年1カ月、やれることが定まってきた感じがある。

やはり、自分のモチベーションで活動は何とでもなるのだと思った。

残りの活動を、この同僚たち、そしてブータンの患者さんの為にしたいと今本気に思えている。

本当にうれしいことだ。

改めてこの二人に感謝したい。

「ありがとう」

2011年5月4日水曜日

PACS

この途上国と言われているブータンの首都病院に、PACSがやってくるかもしれません…。

本日、放射線科代表者とインドのエンジニアによるPACSに関するミーティングが開かれていました。
ブータン…本当に途上国なんでしょうかね?

自分の想像していた途上国とは少し違いました!汗

まぁ、インドの協力がかなりあるため 「やりたい!」 っと思ったら出来てしまうんですね…。


ここでPACSについて少し説明します。

『PACS (Picture Archiving and Communication Systems)』
とは、医療用画像管理システムのことで、日本の病院では当たり前に使われているシステム一つ。

簡単に言えばCR・CT・MRI・超音波といった画像撮影装置から受信した画像データを保管、閲覧、管理することを目的としている。また、DICOMという共通規格を使用することで画像の一元管理が可能になる。
※CR(Computed Radiography)…コンピュータX線撮影のこと

PACSにより、医師・技師が病院内であれば簡単に画像を参照・画像処理することができる。
Ex)遠隔、読影・診断・フィルム化ができる
  診察・説明時に使用できる
  他の端末に転送し、画像処理を行える


さて、この病院に「フィルムが高いという理由」で動いていない、デジタルX線撮影装置(FPD搭載のもの)があります。

いつになるかわかりませんが、このPACS化で再稼働するのでしょうか?

乞うご期待!

2011年5月3日火曜日

プンツォリン

今回は、ブータン南部にある 『プンツォリン』 に行ってきた。

この町は、陸路入国の窓口と言われており、インドとの国境がある。

標高は、なんと200mでとても暖かいところだ。(ティンプー:2500m)

そして、商業の中心で首都のティンプーに次ぐブータン第2位の大都市とまで言われてる。

インドから物が入ってくるため、ティンプーよりも比較的安く手に入る。

ティンプーからプンツォリンまでは、毎日出ているローカルバスに乗り、片道約6時間・400円で簡単に行ける。

今回は、日曜日と祭日で連休だったため、思い切って一人でプンツォリンまで行ってきた。

それでは、プンツォリン小旅行を紹介して行こうと思う。


ティンプー出発
※1人旅の際、座席予約は1or7番がいい!

比較的整備された道が多いが、このようなラフ道も多い。

昼食休憩
※バス会社のオーナーが経営する、ホテルで強制的に休憩させられる

途中2ヶ所、検問所があり、通行許可書がなければ通過できない。
※隊員は、首都圏から出る際にルートパーミットを事前取得する必要がある

プンツォリン到着
雨の街の様子

サンドペルリ・ラカン

プンツォリンゲート (インドとの国境)
※車専用ゲートで、歩道用はすぐ右側にある
向こう側は、インド の『ジャイゴン』

日本にはこのような国境沿いがないため、凄い違和感があった。

国境沿いで会話をする人達
※この柵の手前側がブータン側で、向こう側がインド側

『How to entry to India??』
①右の写真の人の流れに沿い 『Exit』 建物からインドへ入国出来る
②左の写真の 『No Enter』 建物のインド側からブータンへ入国出来る
※写真は、両方ブータン側 (建物間:約150m)

ブータン人、インド人の国境通過は特に許可書等の提出の必要はない。

国境沿いのブータン人は、物が安く手に入るインド側に買い物に行き、インド人は医療を安く受けられるブータンに行くよう。

隊員は、パスポートなしでこの国境を越えてインドに入国することは許されていないため、今回は一人インドのジャイゴンを見るだけで前回のインド旅行を思い出していた。

しかし、前回旅行した 『The India』 とは、少し雰囲気が違うものがあり穏やかな感じがした。


プンツォリンのいたるところで、インド料理が食べれる。
※このセットは180円

今回購入した服とブータン生地。他に、ミキサー(バナナ牛乳用)も購入!
※Tシャツ・ポロシャツの値段は200円~500円

2泊3日の一人小旅行だったが、プンツォリンの雰囲気は自分に合っている気がして、かなり楽しめた。

これから雨季・夏になり、道も悪くなり・暑くなるためしばらく行くことは出来ないが、帰国する前にあと最低2回は行きたいと計画している。

※次回は、また観光&下調べ
   その次は、帰国前のお土産を買いに