ガサの標高は、2760mとそんなに高くないが、「車でアクセスできない最後の県庁所在地」と言われている。
また、ほぼ全域がジグメ・ドルジ国立公園(この名前は三代国王)にしていされており、自然環境が厳重に保護されている場所でもある。
5日
ティンプー出発 7時半
ガサに行くには、「ドチュラ」と「プナカ」を通っていく。
まずは、ドチュラ(標高3150m)。
ここは、9月にも来たことがあった場所だったが、前回は乾季に入ったばかりだったためか、霧が多くブータン最高峰の「ガンガ・プンプス(標高7570m)」等は見る事ができなかった。
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しかし、今回は晴天で、素晴らしい景色を見る事ができた。
続いて、プナカ(標高1350m)
ここは、バナナも育つ亜熱帯気候で、1955年にティンプーが通年首都になるまで約300年間、プナカが「冬の首都」であった。
プナカ・ゾンは、周辺が川に囲まれている珍しいゾンである。
写真の左側を流れる川がモチュ(女川)右側を流れる川がポチュ(男川) と呼ばれている。
ジェ・ケンポをはじめとするティンプーのタシチョゾンの僧侶たちは、冬の間このプナカゾンで生活している。
今回は、近くの「クルタン」の街でLunchを済ませただけだった。
そこからガサへの道のりはかなり険しいものであった。
揺れもかなりあり、途中少し車酔いしてしまうくらいだった。
ガサ キャンプスペース到着 14時過ぎ
しかし、ここで問題が発生した。
なんと、建築省の大臣とインドからの客人が来ており、温泉を貸し切ってしまっていたのだ。
ブータン人がいろいろ交渉してくれたが、この日ガサ温泉に入ることはできなかった。
駐車場から徒歩で10分程のスペースまで荷物を運び、テントの設置、Dinnerの準備をした。
夜は、街頭がなく辺りは真っ暗になるため、蝋燭と暖をとるための火の明りで過ごした。
就寝 9時過ぎ
6日
起床 6時
起きてから、朝食の用意をしようとしたのだが…水が凍っていた。
テントの中は、寝袋と毛布で快適だったが、ガサは北部であるため、やはり外は寒かった。
しかし、日の出を迎える事ができ、とても気持ちのいい朝であった。
二日目は、車でアクセスすることのできない最後の県庁所在地「ガサ・ゾン」に行くため、ブータン人は民族衣装の「ゴ」に着替えていた。
出発 8時過ぎ
徒歩で、ゾンを目指す。休憩なしで約1時間程の場所にあるようだ。
途中、ガイドの人と、環境関係の職業の人がいたので、山・花・鳥の話が絶えなかった。
鳥や植物の名前を英語で言われても全然分からなかったので、自分は写真を撮るだけだった。
所々に、大小の仏塔があり、気をつけていなければ時計回りで通ることを忘れてしまうこともあった。
ゾン到着 10時過ぎ
このゾンは、2008年の1月に漏電が原因で火災が起きたため一部が焼失してしまった。
そのため、今も修復作業をしていた。
参拝を済ませ、下山した。
キャンプ地到着 13時
Lunchには、運転手の人が作ってくれたエマダチ等を食べた。
帰る、と思いきやなんと温泉へ出発することに…
どうやら、大臣たちがちょうど帰路についたため、温泉が使用可能になったようだ。
キャンプ地から45分程で温泉スポットに到着。
このガサ温泉だが、2009年5月に豪雨で大きな被害を受けた。
前に写真で見ていたものとは違かったが、天然の露天風呂という感じがして結構好きだった。
この温泉だが、混浴でブータン人の男性は下着・女性は布を巻いて入る。
ブータン人とアメリカ人は、すぐにお湯に全身を浸かることができなった。
お湯の温度は、日本の温泉より少し低いくらいに感じた。
週何回か、自宅の風呂に浸かっているため、お湯に浸かる新鮮な感じは体験でなかったが、やはり温泉は気持ちがよかった。
周りのブータン人の反応を見ても、「やっぱり自分は、日本人なんだな~」と感じた。
温泉でビールも味わうことができたので、大満足だった。
名残惜しかったが、30程浸かった後、帰路についた。
帰りは、車中で猛烈な睡魔に襲われ、すぐに眠ってしまった。
それにしても、湯につかった後、また歩かなければいけなかったのはかなり辛く感じた。
自宅到着 23時
ブータンの温泉を体験する事ができてとてもよかった。
でも、やっぱり地元の温泉に浸かりたいと思ってしまった…。
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