久しぶりに職場の事を書きたいと思います。
各国には、様々な病気やケガがあります。
そして、ここブータンでは…
『Arrow Injury』
と呼ばれる損傷があります。
そう、これは… 『矢による損傷』 なのです。
なぜ、この損傷が多いのか…
その理由は…
①ブータンの国技がアーチェリーだから
②その競技が、写真のようにむき出しで行われているから
左の旗が沢山あるところから、右の土が見える所までが距離。
※撮影しているのは、普通の道路から
他にも、クルーと呼ばれるダーツみたいな競技もあるしね…とても危険!
それでは、今回は頭部のArrow InjuryをCT画像で紹介していきます。
※CT検査は、レントゲンと違い、撮影部位を自由自在に画像化することができます。様々な画像が出てきますが、撮影は一度だけで、PCで後処理をして画像を作成しています。
①輪切りの写真(基本のCT画像)
これは、頭部の横断像と呼ばれる、輪切りにした画像です。※ベットに仰向けになった患者を足方から覗いた画像です。(画面左側が患者の右側)
クリクリとした二つのものが眼球で、その横で『キラーン』としているものが矢の先端の金属部分です。
②骨条件のCT画像
これは、骨の損傷を判断するため再構成した画像。
この写真を見た瞬間、Dr&技師は
「Oh~!! Brain ok,right?」
と、みんなで声をあげていました。
この写真で、矢の先端が脳内に到していないことが分かりました。
だいたい、上の二種類の画像で判断します。
次は、おまけです。
これは、3D処理した画像 (骨に標準を合わせたもの)
手前のオレンジ色の周辺が、矢の先端の金属部分
これも、3D処理した画像(表皮に標準を合わせたもの)
矢が耳の手前から刺さっているのが分かりますよね?
こんな感じで患者が運ばれて来るのです…。
他にも、足や手…目にまで刺さった患者がくることがあります。
さっさとアーチェリーを安全に競技するための対策をとった方がいいのでは?
と、そんな風にいつも思っています…。
最後に、職場で活動をしている風な一枚
こんな感じで、ブータンの病院で活動させてもらっています。
症例画像は、デジカメで作成したものなので分かりにくかったとは思いますが、ここが途上国だということをご了承くださいませ。
すごいねっ!!思わずコメントしてしまいました><
返信削除3D、なかなかおもろい。
途上国でもちゃんと技術は進歩してるね!
>マーシャルリエさん
返信削除でも…この装置があるのは、ここの病院だけなのです…w
ちょっとリアルな投稿だったよね!ごめんね~w
俺の配属先のDrが全然途上国の先生じゃなくてね…もう少し途上国を味わいたかったかな~。
また、コメント下さいな☆
文章読まずに3D画像みたら、禿げたおっちゃんが、競馬新聞checkの赤ペンを耳に挟んでるのかとおもた。
返信削除しかし内容読むとまさか矢が刺さっているとは、、、
日本ではまず無い画像だね(*_*)
>TMDさん
返信削除Angioの方は落ち着きましたか?
競馬新聞…懐かしい響きですw
このコメントを読んだ後見てみたら…赤ペンを耳に挟んでいるおじさんに見えました!!
また、いろんな画像も載せていきますね♪
こっちは落ち着いてきた。ただ毎日検査が多くて泣ける(*_*)
返信削除ブログUP毎回楽しみにしてるよー