2011年11月26日土曜日

ブータンにエスカレーター登場!

2か月ほど前に、自宅から徒歩45分の『オラカ』にショッピングモール『SHEAREE SQUARE』が開店しました。
※6階建て鏡張り
ここには、なんと!ブータン初の『エスカレーター』が設置されているのです!

この国には、既にエレベーターが設置されている建物が、病院を含めいくつかあります。

日本では、当たり前となっているエスカレーター。でも、ブータン人からしたら初めて見るもの。

そこで、今回はそのショッピングモールに行き、ブータンのエスカレーターの乗り心地を体験してきたので紹介します。

「ウィーン…」 
特に悪くないですが…短かった!

意味もなく何回も乗ってみましたw

学校帰りの子供達も「ウィーン」
ただ危険な点がいくつか…
・乗り降り口付近に段差がある
・自動センサーが鈍い
・女性の民族衣装「キラ」の裾が巻き込まれそう
・ブータン人のクロックス率が高い

病院のエレベーターでは、過去に死亡事故が発生しています。

このモールでもメンテナンスをしっかり実施してもらい事故が起きないよう維持してもらいたいものです。

<大雑把に各階を紹介>

最上階のゲームセンターでは、周りの子供達にまぎれて、ついつい遊んでしまいましたw
 ゲームを始める前に、カウンターでコインを購入します。
※Nu10/枚…約15円

必要コイン枚数は1~2枚。機種によって異なります。

「パッカ、パッカ…」
ブータンで2度目の騎乗体験w 操作方法を理解する前に終了しました!!
※1度目はこちら

ゲーム機のほとんどは、日本・中国語製でブータン人に分かるのかなって感じですけど、まぁ楽しめればいいってことでしょう。

このショッピングモール…暇つぶしには最適でしたね!

でも、もう行かないと思いますw

2011年11月20日日曜日

ブータンのアマ

ブータンでは、家の屋根に唐辛子が干され始めたら、冬支度に入ったという事を意味します。
※冬は豊富な野菜が採れず、乾燥唐辛子を食材に使う事が多いのです

今日は、『サブジのアマ』こと、ブータンのオカンを紹介します。

「アマ ゾン」と「アマ キレ」

「アマ ウジョン」

「アジン」「アマ ペムザン」
※アジン…姉

「アマ ヨン」

なんで、写真を撮るとなると、みんな真剣な表情になってしまうんでしょうかね…残念!

でも一緒に撮ると笑顔になるw
いつも、こういう光景を見ると癒されます。

ブータンでの生活を陰で支えてくれている、アマの存在。

自分にとっては、本当に大事です。

感謝してもしきれないです。これからもよろしくね。

2011年11月19日土曜日

ウォンディとチミ ラカン

ウォンディに行った時の事を紹介します。

乾季には、このように標高7200mある『マサガン』を眺めながらティンプーからバス(Nu.82)で約3時間
※現在の円=Nu×1.5

『ウォンディ ポダン』標高1295m
町全体が整っています。同じような建物だらけ…色が違うだけ?

そう、この町は以前、南2km程離れた所に
「ガソリンスタンドのある中央広場を小さな商店が囲むスタイル」
で、存在していました。

しかし、もっとスペースのある場所へと移転され、新しく作られた市街なのです。

なので、昔のウォンディの面影はなく、少し寂しさを感じました。

昼には、ローカルのレストランで『焼き飯 Nu.40』を食べました。
※ブータンのローカルレストランは全部こんな感じ

少し離れた高台からのウォンディの町の様子。
棚田が広がる中に、ポツリとウォンディ市街がある…何だか変化していくブータンが感じられました。


今回は、子宝の寺『チミ ラカン』も紹介します。

ウォンディから車で『ロベサ』まで15分、そこから徒歩30分で到着。

このような、田んぼ道を歩いて行きます。

大きすぎず小さすぎずのラカンという印象。

ここでは、子宝祈願のラカンで子供の性別を占ってもらったり、名前を頂く事ができます。

今回、『キンレイ ワォンチュク』という男の子の名前を頂きました。

って…どこかで聞いた事がある名前ですが。

以前、他のブータン人からも、「この名前を貰った」と聞いた事がありましたw

知り合いの子供に『チミ』という子がいますが、このラカンに行って実際に名前を貰ったと言っていました。

帰り道の景色。川の左奥に『ワォンディ』も見えます。

帰り道にある、一つのお土産屋さんで巨大ポーを発見!

子宝のチミラカン近くにある土産屋なだけ、ありますな。

2011年11月14日月曜日

ブムタン

今回、初めて中央ブータンに行ってきた。

場所は『ブムタン地方』

今回の旅の目的は、ブムタン特有の祭り『裸祭り』を見学する為。

さすがに、この裸祭りを写真に収めることは許されなかった為、ブムタン旅行を写真で紹介していきたい。

ブムタンとは、『チュメ』『チョコル』『タン』『ウラ』の隣接した4つの谷から成る地域の総称。

今回、『チュメ』『チョコル』『タン』に行くことができた。

行き方は、ティンプーからバスで約11時間。
※朝7時出発~夕18時到着

先の見えない長旅だ。

途中、トイレ、ご飯休憩を数回挟み
エマ ダツィ (唐辛子チーズ)

ブムタンには、グッタリとした頃に到着する。

到着した日、ブムタンの特産物でもある
・チーズを使った『ヒマラヤン・ピザ』
・地ビール『レッド・パンダ』
を頂いた。
※ブムタンは、ヨーロッパの技術導入がされている地方でもある

その後、深夜12時過ぎに『裸祭り』を観賞した。

が…

正直、これを見るためにブムタンに来たのかと思うと…拍子抜けしてしまった。
※きっと、深い意味があるはずだが、それを知らないで行くと拍子抜けしてしまう

衣装…透明人間が顔に付けている包帯のようなものに、全裸。。。

<チョコル>
翌日、裸祭りのあった『ジャンパ ラカン』に昼間のツェチュを見に行った。
※パロの『キチュ ラカン』と並んで、ブータン最古の寺

ティンプーのツェチュと比べると、大変コンパクトなツェチュに感じた。

傍から見たら、地元の人達にあたたく見守られて開催されているツェチュなのだが…

よく見てみると…現地人より、圧倒的に外人観光客が多い…これって、どうなんだろう?と感じた。

このラカンの壁には、仏教を守護する四方向の王『四天王』が描かれており、ラカンを四色の仏塔が囲むように建っているのも珍しい。
東:白 北:黄色 南:青 西:赤

このチョコルの県庁所在地『ジャカル』は、私がブータンに来てから既に2回、火災の被害にあっている町だ。

その為、町並みを見ると『比較的新しい町』の印象を受けてしまうのが残念。

<タン>
ウゲンチョリン ナクツァンに民族博物館を見に行ってきた。


<チュメ>
このチュメには、二つの織物工房がある。『ヤタ』と呼ばれる織物が有名。

他も観光していた為、自分の中ではメインであったはずのチュメのヤタ工房に着いたのは、夜の19時近くになってしまった。

その為、買い物を楽しむという事は残念ながらできなかった。

目に付いた良さ気の品を現地語で値下げして購入、というのをひたすら繰り返しただけ。

もっと、ゆっくりコミュニケーションをとりながら…なんて悠長なことは言っていられない状況だった。

翌朝、6時のバスで、ティンプーに戻った。

ブータンでの車での移動の際には、『牛が優先』という状況がよくある。
こういう光景を目にすると、なんだか癒される。

ティンプーの行きつけの野菜市場で、ヤタ コートを着たアマ(母)と記念写真。
このヤタ コート、チュメだと2800円程で手に入る。

今年の冬にヘビロテすること間違いなし!

来月から、ブムタンまで国内線フライト サービスが開始されるとのこと。

時間はパロ-ブムタン間で18分らしい。

バスでの長距離移動は、もうお腹一杯という感じ。次回は、飛行機で行きたいと思う。

日本からの旅行客にも朗報なのでは?
※なんてったって、ティンプーからの移動2日にも一日当り$270が掛かってきますからね…

2011年11月13日日曜日

ブータン お土産屋

10月、突如近所に作られた竹の家。

そう、政府が土産屋を援助すべく、『Hotel Taj Tashi』の向かいにお土産屋街を作ったのです。

その数は、なんと約80店舗!
※約2年間、お土産屋に対し、安賃で提供される

お土産屋の中はこんな感じです↓

色んなものを置いてある店から
生地しか扱っていない店まで様々。

連日、観光客が絶えずこの通りを、物珍しく歩いています。

ここで、ブータンのお土産を少し紹介します。
「カバン」「小物入れ」

「お面」「仏教画」「和紙」「入れ物」

残りの活動期間も約半年。

最近、このお土産街をふらふら歩く事が多くなりました。

気に入ったら、即買い!「一期一会」です。

今では、歩いていると「Shin!!!」と声を掛けられます。嬉しいですね。



ブータンを名残惜しく思いながら…今日もお土産街を歩きます。

2011年11月7日月曜日

日本・ブータン国交25周年イベント

今年は、日本がブータンと国交を開始してから25周年という記念すべき年です。

その為、11月5日に首都ティンプーの『クロックタワー』と呼ばれる広場で、国交イベントが開催されました。

<演目>
・ヨサコイ ソーラン
・書道披露
・ブータンダンス
・柔道の実演
・合唱
・映画鑑賞

オープニングダンスとして、JICA隊員を中心に『ヨサコイ ソーラン』を披露しました。

※ちゃっかりセンターを躍らせて頂きましたw

日本から、この為に書道家の『山本祐司さん』がゲストで来られ、書道を披露されました。

ブータン人による、ブータン伝統ダンス

日本人がブータン軍人に柔道を指導していることから、ブータン軍による柔道の実演が行われました。

隊員が所属している音楽学校の子供達による、合唱も披露されました。
※曲は、国王結婚を祝して音楽隊員により作られたもの

このような、記念すべき年にブータンで過ごす事ができ、更にこのようなイベントに参加できたことを光栄に思います。

今後も、日本とブータンのかけ橋になるような活動をして行きたいと思います。

2011年11月6日日曜日

写真で見る 『マサガン トレッキング』

先日、9泊10日で行った本格ブータン トレッキングを一つの記事でまとめるのには大変苦労しました。

そこで、『Picasa』に主要写真をUPしましたのでご覧下さい。↓

https://picasaweb.google.com/103109773141682012443/MasagangTrekking?authkey=Gv1sRgCKKU2vq1gJmBCg#

写真の順番は、出発から順になっています。

これを見て、皆さんがブータンのヒマラヤをトレッキングした気分になれる事を期待しています!

2011年11月4日金曜日

ブータン トレッキング ~マサガン編~

今回、9泊10日でマサガン トレッキングに他の隊員6人と行ってきました。

ブータンでの本格トレッキングには、トレッキング会社にガイドを頼むのが普通。

ブータン人の案内係・料理係・荷物係(馬も)と共に、総勢14名。

トレッキングのルートはこちら
1日目:Thimphu→Gasa (2800m)
2日目:Gasa→Koina (3200m)
3日目:Koina→Laya (3800m)
4日目:Laya滞在
5日目:Laya→Kulukhar (3900m)
6日目:Kulukar→Nulithang (4100m)
7日目:Nulithang→Tashimaka (3500m)
8日目:Tashimaka→Chamsa (3700m)
9日目:Chamsa→Gasa (2800m)
10日目:Gasa→Thimphu

今回のメインは、
・ブータン国内にある一つの民族である『ラヤッパ』を見に行く
・標高7,194mのマサガンの見えるベースキャンプに行く

ことでした。

途中、日程を変更し9日目にガサに戻り温泉に入る事も追加しました。

今回のトレッキングを写真を中心に簡単に紹介して行きます!
※景色の違いに注目してご覧下さい。

<1日目>
ティンプー出発。

『ドチュラ』では、幸運にもヒマラヤの山々を見る事ができました!
もちろん、マサガンも

1日目は、歩く事はせず、車で宿泊予定のガサゾン近くまで行きました。

<2日目>
朝、目を覚ますと綺麗な7000m級の山が目の前に!

料理係が用意してくれた朝食を済ませ、昼食を持ち、いざ出発!

ここから、本格的なトレッキングが始まりました。

この日は、10日間のうちでも一番きついコースで、宿泊地『Koina』に着いた時には既に日が落ちかけていました。(18時前)

 <3日目>
この日は、ピクニック気分になれるようなコースで、気分転換ができました。

そして、今夜の宿泊地は「世界ウルルン滞在記」に出てきてもおかしくないような村 『ラヤ』。

着くなり、みんなすぐに雪解け水?でシャンプーや洗濯を始めました!

このトレッキングではシャワーを浴びれない為、とても貴重な時間でした。
ラヤッパも驚いていましたw

 <4日目>
この日は、ラヤ村での滞在日。

朝からラヤの学校の朝礼に参加させてもらいました。
もちろん、どこの学校でも国旗に向かい国歌斉唱が。そして、お経が唱えられます。
※国教がチベット仏教の為

今年は、「日本・ブータン国交25周年」の年でもあり、その記念式典の為にヨサコイソーランを練習しています。

そこで、全然関係ないのですが、練習を兼ね朝礼の最後に披露させて頂きました!

標高が3,800mというティンプー(2,400m)よりも高地で踊った為…息切れが物凄かったですw

朝食後、ラヤ村が一望できる丘までピクニックに出かけました。

村では、田を耕すのは『ヤク』に手伝ってもらっていました。

<5日目>
この日は、次の目的地『マサガン ベースキャンプ』に向けて出発しました。
大自然でのランチの様子

さすが3,900mともなると日が落ちると寒いので、火を熾してもらい暖まりました。
※川に顔と足を洗いに行ったら、濡れた石に足を滑らせ転倒し「びちゃびちゃ」になってしまいましたw

 <6日目>
この日は、ついに『マサガン ベースキャンプ』到着日。

途中途中で、マサガンを近くに見ながら歩く事ができました。

マサガン ベースキャンプに着いてから、少し散歩をしみんなの名前を書いた『ルンタ』を小高い丘に括りつけてきました。
※ルンタ…お経が書かれた旗。風に吹かれるだけでお経を唱えているのと同じ意味が得られる

その帰り、川辺で見つけたベースキャンプから見たマサガンの景色にとてもよく似た石を発見し、自分への土産にしました。

<7日目>
この日の天気は生憎の曇り。それはそれで、とても神秘的でした。

この日は、滞在日だったのだけど、最終日にガサで温泉を入ることを希望した為、名残惜しかったのですがガサに向かい早速移動しました。

途中で出会った、ラヤッパの女性達。
※この頭に着用している飾り帽子は、ラヤの女性しか着けません!
なぜでしょ?伝統としか言っていませんでしたw
首長族のようなオシャレの一つなのでしょうね?

この馬達が、我々の荷物を毎日、目的地に運んでくれます。
ちょっと、『ホースマン』気取りw

 <8日目>
朝、夕食は、毎回このテントの中で料理係の作ってくれた、とっても美味しいブータン料理を食べます。

この日には、3日目に宿泊したゲストハウスを通り過ぎ、

ガサへの途中でまたテント泊をしました。

<9日目>
テント中でとても寒いと思い、朝外に出てみると…そこは白銀の世界!

山の天気というのは予測できないですね。標高は3,800m程だったのですが、マサガンのベースキャンプよりも寒く感じました。

ガサへの途中『Barira』という一つのチェックポイントを雪合戦しながら過ぎ、

綺麗な景色に圧倒されながら、

この日、無事に出発地のガサに戻る事ができました。

そこで、体にたまった垢を落とすべく、ガサ温泉に早速行きました!

しかし…そこには『氷河湖の調査』で約5カ月間もシャワーを浴びていないというツワモノが!!!

綺麗になったんだか、汚くなったんだか…分からなくなりましたw

<10日目>
朝からガサ温泉を楽しみ、朝食前に荷物運びとして活躍してくれている馬に乗せてもらいました。
馬に乗るのは初めてだったので緊張しましたが、馬の上からの景色っていいものですね!

そんなこんなで、今回のマサガントレッキングは無事終了しました。

最後に、一緒に行ったメンバーとスタッフで記念写真。

ヒマラヤの山をトレッキングできたなんて、一生の思い出になりました!

次の目標は、来年の春『ジョモラリ トレッキング』です。

お楽しみに~♪